No.409, No.407, No.406, No.405, No.404, No.403, No.402[7件]
#同軸妄想
#テメキャス短い話
鎮魂祭で慰められたあとの話。
拙いと思うんですが、まずは書き出してみました。
長い話になるので未完になるかなと思います。テメへ情が移ってしまったあと、や、厄介女すぎる……とキャスが心を押し隠してしまうので、テメはテメでなんか面倒ごと抱えてるなあみたいな感じでフォローしてしまい……みたいな感じかなと。
分岐としては2つあって、テメが、キャスが落ちてくるのを待ってるパターンと、テメが先に誤って振りそうになるパターンで……私が好きなのって後者だし……はい……。
どちらにせよこの感じの恋だと熟成しまくっちゃってあれなので、一人でまったり楽しむくらいの妄想で押し留めようかな、と思います。
妄想の中なら、まあ、テメが焦れてもいいし、キャスが恋を忘れようと思ってテメとも距離を置いて、でも久しぶりに会った時につい誘うようなことを言っちゃってテメに驚かれ、「冗談のつもりはなかったけど、冗談にしてくれる?」なんて煽ってしまって云々とか……こう……はい……。
明るい話書きます!!!
畳む
#テメキャス短い話
鎮魂祭で慰められたあとの話。
拙いと思うんですが、まずは書き出してみました。
彼の優しさについて
記憶が頼りないときから、優しい人だ、という印象がある。それは対応が穏やかであるとか、いつだって笑顔であるとか、そういった理由ではなく、事実に即して諌めるべきときは諌め、慰めるときにはそばにいてくれるような、人として存在を認めるような振る舞いからくる印象だ。
時々、自業自得だと言わんばかりの意地悪も言うが、結局のところ、それによって相手の心も和むのだから、人を導く神官らしいといえば、らしい。
だからこそ──なんといえばいいのか、少々気まずいというか。
「おはようございます」
「おはよう、テメノス。早いわね」
「昨晩は早く寝たもので」
朝、いつも通り皆より早く起きたキャスティは、鞄を手に宿の外へ出ていた。戦で負傷した兵士や町の人々を見て回り、日差しが出てきたことを理由に、戻ってきた。
ヒカリとは扉の外で言葉を交わした。町を見てくるというから、いつものように彼の身体を気づかい、いってらっしゃいと声をかけた。
起きているということは、テメノスもそれを聞いていたはずだ。
「あなたの方こそ、調子はどうです?」
「ええ。この通り元気よ」
「それは良かった」
そのつもりはないのだろう。けれど、まるでそこになにか含みがあるような気がしてしまう。
オーシュットとオズバルドが起きてきたので、そのまま台所を借り、朝食の支度をすることにした。
既にみんな、旅の目的は果たした。旅の中で関わった人達のその後が気になるからと言って、もうしばらくは皆で居よう、とあちこち旅をしているだけで、いずれ終わりがやってくることは決まっていた。
一人になってしまったら、どうするのだろう、と思う。
記憶を取り戻して、唯一の仲間もこの手にかけて、多くの人を救った。晴れやかな気持ちと、これから仲間のためにも名誉を挽回しなくてはという思いもあり、一方で、どうしようもないほどの罪悪感と後悔がこの胸に巣食っている。
皆といればそれが和らぐから、繋がりは持っていたいと思う。ヒカリと話していると、何も知らなかったころの自分──人を救いたいと思う自分が勇気付けられるから、そばにいたいと思う。
恋のようで、恋でないような、そんな気持ちがあった。
どうしても惹かれてしまうから隠そうとしていた。
だというのに、いざそれを誰かに許容されると、居心地が悪くてたまらない。相手のためでもあり、自分に託された思いのためにも、違うのだと示したくてたまらないのだ。
そんなわけで、これは恋だったかもしれないが、なかったことにすると決めた。
それとは別で、わざわざその話を伝えるのもどうかと思い、ク国を旅立ってからというもの、テメノスとは一言二言、必要な会話しかできていない。
ソローネやオーシュットがいて、パルテティオやアグネアが場を明るくしてくれるし、家族を取り戻して丸くなったオズバルドが、意外にも、ヒカリと並んで優しいので、テメノスに頼るまでもなくキャスティの心は穏やかでいられたのだ。
雪深き町、ウィンターブルームにて。メリアの領主としての相談を聞き届け、盗賊達の改心を見届けた後のこと。
温室の中、ヒカリとメリアが話す声を聞きながら、キャスティは植物の様子を見ていた。まだまだ大人に頼りたい年頃ながら、領主として振る舞えるメリアの心を、せめてこの植物達が慰めてくれたら、と思う。
暇になったソローネが、蓄音機で曲でも聞いてくる、と言って温室を出ていった。テメノスもそれに続くのかと思えば、彼はソローネに手を振るだけで、入口から動かない。
「あなたも行っていいのよ」
意識して、声をかけた。
「そうしたいのですが、足に根が張ってしまいまして」
「あら、大変。オーシュットを呼んでこなくちゃいけないわね」
軽口の言い合いをして、ヒカリ達の様子を見る。相談事も落ち着いたのか、屋敷に戻ります、とメリアが言い出したので、キャスティ達もそこで別れて、酒場へ向かった。
仕事をした後であったし、鬱屈とした感情を抱えていたくなくて、酒を飲んだ。
酔いのままに皆と会話をして、そろそろ寝るわ、と酒場を出た。宿の方へ向かったものの、少しだけ火照った体を冷ましたくなって村を出る。
入り口近くなら、魔物の心配も要らない。
雪あかりを黙って見守る。
雪を踏む音が響く。仲間達の楽しげな声が聞こえる。よく響く透明な声が、和やかに仲間達を諭し、宿へ誘導する。
それから扉の閉まる音がして、辺りは静かになった。
かと思えば、ザク、ザク、と雪を踏みしめるような足音が近付く。
「凍死してしまいますよ」
「その前に引き上げるつもり」
腰を上げて、忍び寄る寒さを追い払った。
「気にかけてくれてありがとう。テメノス」
──あなたって、優しいのね。そう言いかけて、口を閉ざした。
「たまたま見えたもので。私は寒いので中に入ります」
「ええ」
ただ様子を見に来てくれただけ。分かっているから、キャスティも多くは返さず、頷くだけに留めた。
宿へ戻る彼の姿を見送って、空に息を吐く。
「……どうしたらいいのかしらね」
この時から、少しずつキャスティは自覚していた。
恋を慰められたことで、テメノスに対して甘えたくなっていることを。ヒカリに対する気持ちと近いものを、テメノスにも感じたくなっていることを、僅かながら気付いていた。
こんなに惚れっぽい人間だっただろうか、と自己嫌悪があり、同じくらい、どうしてこうも自分に不似合いな人を目に留めてしまうのだろうかと呆れてもいた。
一つだけ救いがあるとすれば、強い感情を抱く前に気付けたことだろう。
ヒカリに対する感情を認められて、反抗心が湧いたのだ。今回も同じこと、認められる前だから好きなのかも、などと浮かれてしまうだけ。
空に吐き出した息が白く染まり、風に消える。
言葉にして吐き出せば、消えてくれるだろうか。
「好きなのは、別にいいのよね……」
苦笑する。真面目に考えすぎた自分を慰めながら、宿へ戻った。
長い話になるので未完になるかなと思います。テメへ情が移ってしまったあと、や、厄介女すぎる……とキャスが心を押し隠してしまうので、テメはテメでなんか面倒ごと抱えてるなあみたいな感じでフォローしてしまい……みたいな感じかなと。
分岐としては2つあって、テメが、キャスが落ちてくるのを待ってるパターンと、テメが先に誤って振りそうになるパターンで……私が好きなのって後者だし……はい……。
どちらにせよこの感じの恋だと熟成しまくっちゃってあれなので、一人でまったり楽しむくらいの妄想で押し留めようかな、と思います。
妄想の中なら、まあ、テメが焦れてもいいし、キャスが恋を忘れようと思ってテメとも距離を置いて、でも久しぶりに会った時につい誘うようなことを言っちゃってテメに驚かれ、「冗談のつもりはなかったけど、冗談にしてくれる?」なんて煽ってしまって云々とか……こう……はい……。
明るい話書きます!!!
畳む
#雨に花束関連
雨ですべてを奪われたキャスが、最後に仲間とお別れする街がティンバーレイン(優しい雨)って、素敵すぎる反面あまりに残酷すぎるからやっぱりヒカくんやテメに雨宿りなり雨を吸い取ってもらうなりしてもらわないと……それかオシュの太陽で照らしてもらわないと……みたいな気持ちになる……
雨ですべてを奪われたキャスが、最後に仲間とお別れする街がティンバーレイン(優しい雨)って、素敵すぎる反面あまりに残酷すぎるからやっぱりヒカくんやテメに雨宿りなり雨を吸い取ってもらうなりしてもらわないと……それかオシュの太陽で照らしてもらわないと……みたいな気持ちになる……
カラーと漫画、頑張ってみます。
カプはしばらくテメキャスが続きます。
ヒカくんとキャスは実プレイベース妄想の更新が増えます。他コンビ色強い話などはいつもの日記の方に書き残していきます。