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ヒカ・キャス・テメに対する煩悩かべうち

No.93, No.92, No.91, No.90, No.89, No.88, No.877件]

#ヒカキャス

今年もお世話になりました&新年も宜しくお願いしますのヒカキャス!!
新環境のツールを整えられなくて直したいところあるので、また描きます。

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#進捗

ヒカキャス原稿は小説はほぼ終わったしヒカキャスぽくなりました!!漫画は描ける限りで描き下ろし詰め込もうとしてます。どうなるか……。

テメキャスは本文校正折り返し中です。ここに掲載分から色々加筆されてそれっぽくなっているかなと思います。

#ヒカキャス
#進捗

闇ヒカくんvsキャスも好きです。
闇ヒカくんに脅されたキャスが光ヒカくんによしよしされる話が読みたいほどには好きなんです……。
という気持ちの片鱗が「ヒカくん(王子様)すら敵わないMomみあふれるキャス」として出力されました。
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黒髪ベタの方向性にいつも悩む。

#ヒカキャス
#ネタメモ

キャスの服を描くたび、黒タイツ……なんだよな……黒タイツ……魔物との戦闘とかでピッと切れたときに、素肌見えたりなんやりして……あと破れたから脱ぐとか……こう……
煩悩を感じないだろうヒカくんにそのあたりを調理していただきたい気持ちがまあまああります。ハイ。
殿ご乱心シリーズを描こう。清書しよう……。

メモ

#進捗
テメキャス馴れ初め本(と呼ぶ)はあと本文周りを整えて年内に修正する。
ヒカキャスの方はロゴ修正して本文に取り掛かる。
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新しい環境で描いてみたので、確認も兼ねてここに置きます。まだ調整する。
また背中合わせの絵を描いてしまった。
以下、余談。

ほんとは上着交換はコンビ概念として描きたかったものの、コンビの表紙にしたら私以外の人間にはノイズが入るな……と思ったのでカプ表紙に採用しました。上着交換は付き合ってても付き合ってなくてもオールキャラ時空でも普通にあると思う……!!

話は変わって、ゲームのパッケージを見てるとテメキャスちゃんて遠近法かかってるとはいえそこそこ身長差?体格の差がありそうに見えたので、今回はこれで行きます。
明日の私が修正するかを決めます。畳む

#ヒカキャス
#ボツ
キャスの服の色を赤色にしたら赤帽子のあの人じゃん、とも、ヒカくん色じゃん!とも思うので、絵で描きたい。の残骸です。

ク国にクリスマスはないと思うんだな……。物珍しさもありつつみんなで楽しめるならみなで過ごそう、っていって赤帽子なキャスを引き止めるヒカくんいてほしい。

何言ってんでしょうね。わからん。二人が仲良くしてるとかわいいから……それがいい……。
畳む


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#テメキャス
#[テメキャスメリクリ2024]
2025/1/3追記
眠気と時間の都合に押し負けました。
変なところは追って修正。

タイトルは「Behind the scenes」


久しぶりに届いた手紙には、神官の姿で来てください、なんて妙な文句が記されていた。
「なにかの企み事かしら」
彼が言うのなら悪いことではないのだろうが、それにしては目的を説明してくれてもいいだろうに。まるで子供の頃に戻ったかのようなくすぐったさを感じながら、キャスティは酒場の隅で苦笑した。
西大陸を見て回り、トト・ハハ島へ来て、そろそろ東に行こうかとオーシュットに別れを告げた後のことだ。トロップホップは観光客が多く、病に苦しむ者も少ない。
定期船に乗り込み、ニューデルスタ停泊所へ。
眼前に広がる美しい自然の景色を見るたび、わずかに胸が痛むのを堪え、ランタンに火を灯した。
船の中で着替えを済ませておいたので、道中は神官あるいは薬師として旅人や商人を助けながら歩くこと数日。凍えるような雪道からほっとする紅の道へ移り、そろそろかと顔を上げた。一度坂を下り、それからまた階段を上った先にフレイムチャーチはある。
そういえばこの辺りで見かけた国境の滝は美しかった。また見て回ろうと寄り道を考えつつも道を進む。
「あら……?」
人の影に気づき、足を止めた。
踊り場を越えた更にその先の坂で、神官と老爺が歩いている。空に透けるような白銀の髪に、白のローブ姿は、そうそうお目にかかれない。
(テメノスだわ)
旅路の中でも彼は何度か人を導き、連れ歩いていた。そのほとんどが仕事に関わることであったため──一部、相棒探しもあったが──このときもその関連だろうかと考え、坂の影に隠れて様子をうかがう。
老爺が何事かを唱えては一歩を進んでいたが、やがて座り込んでしまった。テメノスが膝をつく。緑光が輪を作り、広がった──回復魔法を唱えたのだろう。であれば、かの老爺は負傷の可能性がある。キャスティは服の裾を掴み、急いで坂を駆け上がった。
「どうかしたの?」
「キャスティ」
「久しぶりね、テメノス。この方は……」
「なんだい姉さん。あんたも教会の差し金かい?」
言葉の意味を捉えきれず、キャスティは疑問符を浮かべた。もしかして、異端審問官の方の仕事だったのだろうか。
「そうなんです。私が呼び寄せましてね」
すかさず、テメノスが口を挟んだ。話を合わせろと言わんばかりに一瞥をくれ、行きましょう、と老爺に手を貸す。
「あんたも分かってるだろ。いいんだよ、俺はもう、だめだからよ……」
「そう言わないでください。あなたの演奏を楽しみに子供たちも集まっていますよ」
演奏家らしい。シワだらけの手から年齢を推し量りつつ、キャスティも後ろから老爺を支える。事情は分からないが、テメノスの応対が穏やかであるので、何かしらの容疑者というわけではなさそうだ。
老爺は否定的な発言を繰り返し、それをテメノスが慰めている。
「一体、何があったのかしら」
とうとうキャスティが口を挟めば、つい最近魔物に襲われ、足首と太腿に大きな怪我を負ったのだと老爺は語った。ならば診れば良いだけだとキャスティが言い差した口をテメノスが片手のひらで押し留め、行きますよ、と先を促す。
「どうして? 無理に歩かせては怪我に響くわ」
「後で詳しく話しますから」
「いいえ、今話して」
腕を掴んで引き止めると、彼は一つ息を吐いて老爺に呼び掛けた。
「少し話をしてきます」
「そうしてりゃあいい。俺はしばらく休んで帰るさ」
「……だそうなので端的に伝えますが、彼の怪我の話は十年以上前の話でして、町の薬師曰く、健康そのものだそうですよ」
ならばなぜ、彼は昔の話を今の出来事のように語るのか。精神的な不安定さがあるのなら、尚更、話を聞いたほうがいいように思える。
「北風と太陽の寓話を体現しているといいますか。私も手を焼いています」
あまりに困りきった顔をして両腕を組むので、物珍しさが顔に滲んでしまった。なんです、と細目を向けられ、慌てて首を振る。しかし、どうにも笑いが込み上げ、頬を緩めずにはいられなかった。
「あなたでも手を焼いているのね」
「ええ。手を貸してもらえませんか?」
「私にできることなら」
ひとまずは彼を助けてやるとして、キャスティはテメノスに続いて老爺のそばへ近寄った。
帰るだなんだと言いながらも、老爺は大人しく待っている。
「ねえ、おじいさん。あなたの話を聞かせてくれるかしら」
「ああ? そりゃあまあ、いいとも……」
キャスティが自ら話し相手に立候補すると、疑りつつも話し出し、やがて老爺は楽しげに自ら語り出す。農夫をする傍ら、礼拝の際は毎度ピアノを借りて弾いてきたこと。魔物に襲われ、怪我で動けないときもピアノの運指を確認し、治った後もしばらくピアノを弾くため教会へ通ったこと。
話せば話すほど彼が演奏を楽しみにしていることが伝わってきて、だからこそ帰ると口走ってしまう心情が気になってしまう。
「今日のために練習をしてきたんですよね」
助け舟のようにテメノスが話を補足した。
「教会にもピアノ演奏者はいますが、今回はフレイムチャーチ全体の町おこしも兼ねて演奏者が複数人選ばれました。彼は子供達とともに、聖歌の演奏をするために何度も通われていて」
「やめてくれ。あんたもそうやって俺を持ち上げて、ミスでもすれば俺はいい笑いものだ」
「笑いませんよ。誰も」
なるほど、つまりは緊張して怖じ気づいたらしい。
「そうそう、誰も笑ったりしないわ」
「はん、姉さんは聞いたことがないだろう? 知った口を聞くんじゃないぜ」
「そうね。だから、このあと聞かせてもらうわ」
一拍の空白。テメノスは何も言わず、老爺は大きな声で笑い出し、キャスティはその声に驚いて目を瞬かせた。
「そうきたか」
それから彼は終始笑いを噛み殺すようにして階段を上り、フレイムチャーチに辿り着くと、じゃあな、と来るときよりも軽やかな足取りで教会へ向かった。怪我だ何だと言っていたことが嘘のように、軽快にその足は動いていた。
「キャスティ、あなたのおかげです。間に合いました」
「私は何もしていないわよ」
首を振る。薬を調合したわけでも、斧を振るったわけでもなく、話をしただけだ。
「いいえ。あなたでなくてはもっと時間がかかっていましたよ」
茶化すように片目をつむり、テメノスは話を変えるように両腕を広げた。
「今日の日によく来てくれました。聖夜祭で、今日は夜まで賑やかですよ」
町の至る所に紐が結ばれ、そこから雪や葉の形のモチーフが吊るされている。キラキラと反射しているのは宝石か、精霊石だろうか。小さなステンドグラスのモチーフも垂れ下がり、陽光を透かして綺麗に輝いていた。
「素敵ね」
「ええ。……どうです、今夜。一緒に見に行きませんか?」
「え?」
聞き返す。彼は言葉を付け足しながら、近くのモミの木に飾られた星型の飾りをひっくり返した。
「来たばかりで疲れているでしょうし、無理にとは言いません。しかし、年に一度の聖夜祭なので、見たことがなければ、ぜひにと思いまして」
「いいわよ。あなたが言うのなら、きっと素晴らしいのでしょうし……」
「嬉しいことを言ってくれますね」
彼は冗談を聞いたかのようにフフと笑ったが、キャスティ自身は本心を告げたつもりだ。同じように笑い返すと、彼は軽い咳払いの後、恭しくお辞儀をする。
「では宿に迎えに行きますので、日が暮れる頃にまた」
「あら、呼び出しておいて、放っていくのね」
「拗ねないでください。後で十分、時間を取りますから」
「冗談よ。いってらっしゃい」
互いに深追いするつもりはなく、軽口を言い合い満足したところで片手を振って別れた。


日が山の端に隠れ、乾いた風が急に冷ややかさを帯びる。ぽつぽつと山間部に暖色の光が灯り、風に揺らめいていた。
「冷えるわね」
言ったそばから吐く息が白く染まる。
粉雪が舞い落ち、髪の毛先に乗った途端熱を帯びて溶けていった。
酒場で軽食をつまみ、宿で体を休めた後、キャスティはテメノスと合流し、大聖堂広場への道を歩いていた。
魔除けの蝋燭が灯され、煌々と足元が照らされている。先導する彼の背中を追っているからだろうか、どことなく厳かで、怪しげな印象もあり、寒さも相まって背筋に冷たいものを伝うような、そんな感覚がした。
手を貸してもらおうか。ふと迷ったが、首を振って誤魔化す。
「足下に気を付けてください」
「ええ、ありがとう」
彼の配慮を受け止めつつ、先へ進む。
大聖堂に辿り着く前から音楽が聞こえていた。ピアノの旋律がしんと冷えた空気を伝い、辺りに響く。子供たち、あるいは大人たちが中央の聖火に飾り付けをしながら歌を歌い、楽器の演奏会があり、やがて司教の説教が始まる。
波を引くように静まり返った空間に、声が響く。
演奏会は楽しめたキャスティだが、聖火教会の教えとなるとなるほどと聴講するだけだ。
「このあとは何をするの?」
「点火ですよ」
隣のテメノスに囁くように問う。同じ音量まで落とされた声が返る。少し、くすぐったい。
話が終わると、大聖堂の室内光が一斉に消された。
聖火がただ夜空の下で燃えている。そこへ、信者達が一人ひとり手元の蝋燭に火を灯し始めた。
「キャスティ。こちらに」
テメノスも所持していたようで、マッチと蝋燭を差し出された。ならばとマッチを手に取り、蝋燭は彼に持たせて火を付ける。
やがて蝋燭は所定の位置に並べるよう指示が伝えられ、キャスティも促されるまま列に並んだ。
「良い夜を」
シスターがヤドリギに南天の実を付けた鈴の飾りを配っていた。蝋燭を置いた者から手渡される。
「面白いわね」
聖夜祭自体が初めてだ。これで終わりなのだろうと感想を語ろうとすると、シィ、と人差し指を立ててテメノスが目配せをする。
「ここからですよ」
まだあるらしい。人の波に乗って大聖堂へ入る。中は暖炉を焚いているようで、ほのかに温かい。風が無いだけでもありがたいと指先を吐息で温めながら待っていると、手袋を渡された。
蝋燭の光だけだが、人の影が複数に広がり、聖堂内の空気を厳かにしていた。
おもむろに、光が差す。精霊石とガラスを混ぜて作られたステンドグラスが、その光を彩り、床へと落ちた。雪の影が光に動きを付け、きらきらと輝いて見える。
誰もが静かに見入っていた。
やがて、鐘の音が鳴り響き、光が消える。
そっとピアノが鳴った。聖歌のようで、誰かが歌い始めたのを皮切りに合唱が始まった。
「見応えがあったわ」
全ての催しが終わり、帰り道。
皆が帰路につくのを見守るテメノスの隣で、キャスティも立っていた。誘い(エスコート)をかけられた以上はここで帰るのもおかしな話だと思い、また、彼が言う通り聖夜祭はどれも美しく凝った演目が多かったので、礼を伝えたかったからでもあった。
「気に入っていただけましたか」
「ええ、とても。来年も見たいと思ったわ」
「来年と言わず、毎年手を貸してくださっても構いませんよ」
平然とのたまうその顔に思うところがあり、キャスティは返答を少し考えた。
彼は一つ忘れていることがある。それをそのままにして手を借りようだなんて、虫の良すぎる話ではないだろうか。
「それって遠回しのプロポーズだったりする?」
「え、」 
「嘘よ。考えておくわ」
ちょっとした仕返しを成功させ、困惑顔のテメノスへ、謝罪とともに説明を付け足す。
「だってあなた、何故私を呼んだのか、ちっとも教えてくれないんだもの」
「……そういえばそうでしたね」
周囲に人気はなく、各々寮や自宅へ帰っている。あとは最後尾の人に続いて帰るだけとなった、聖火の灯る広場にて、キャスティの顔色をうかがうように上体を屈めて、すみません、と彼は素直に謝った。
「聖夜祭を共に見たかったので誘いました。間に合うかは賭けでしたが、運が味方しましたね」
「どっちの運が良かったのかしらね」
肩を竦めてみせたが、もうテメノスの表情が曇ることはなかった。
「さてね。どちらでもいいでしょう」
どちらからともなく歩き出し、坂を下る。
岩陰の下、洞窟のような道に差し掛かったとき、不意にテメノスが足を止めた。
「キャスティ、それを貸してもらえませんか?」
「? いいわよ」
ヤドリギの鈴を指定され、なんだろうかと首を傾げながら手渡せば、彼はキャスティの頭上に掲げて、リン、と鳴らした。
「この慣習は知っていますか?」
「知らないわね。鳴らすとどうなるの?」
「鈴はオマケです。ヤドリギの下に立ったとき、──」
意図を問うべく顔を上げていたのだから、それはすぐに行われた。成り行きに任せて閉ざした目蓋を開けば、思うより近い場所に彼の顔がある。
「聖夜を祝う祝福のキスを求められた場合、断ることができません」
「へえ、そうなの」
「覚えておくといいですよ。そして、応えたくなければ直ぐに離れることです」
肩に触れてきたと思えば、そのままキャスティの手を取りテメノスは歩き出す。触れた手のひらは指先が冷えていて、よく見れば耳の端も赤らんでいることに気付き、キャスティは繋がれた手にもう片手を重ねて、自分の口元へ引き寄せた。
「寒いでしょう。温めておくわね」
「それはどうも」
町へ向かう坂道をゆっくりと歩いていく。
視界の端で、星が瞬く。その光に気を取られて空を見上げていると、隣を歩く彼と目が合った。
「どうしました?」
なんとなく、ここで朝日が照らせば、美しいのだろうと思った。
「あなたってかわいい顔してるのね」
「……どういう意味です?」
「そのままよ」
町に辿り着く前に自然と手は離れたが、この夜の出来事は綺麗な光とともに記憶されたのだった。




※ヤドリギ周りの話はこの話の中だけそうなんだなあ、で受け入れてください。幻覚設定です。ファンタジー。
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書き終えました。以下余談。

オチをカプ寄りに修正しました。なのでカプ作品かなと思う。付き合ってるかは知りません。翌日から何もなかった顔して旅に出るキャス&見送るテメがいてもいい。

私はこれを平気でReSo(恋愛感情のない二人)と呼ぶし、海外作品での親愛表現を見てるとそう思えるんですが、実際は海外作品でも恋愛として取り扱われてるのかもしれないし、結局私の中だけの感覚なのかもしれないな……と思いました。
クリスマスとかそういう雰囲気の時だけカップルみたいな顔して遊ぶテメとキャス、私の好みな気がします。

ただ、遊ぶ回数が増えていくならそれはカプだと思うんですよね。やることやりまくったあとに告白になる二人の世界線ですかね。それもいいな。

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