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ヒカ・キャス・テメに対する煩悩かべうち

No.139

#テメキャス
#ボツ

Q.書き終わったんですか?
A.まだです。

没展開です。これ採用したかったのにな〜!!!

⚠️身体接触あり、R15に該当する描写が含まれます⚠️
(今のレーティング的に)


※ふたりとも踊子衣装を着ています。
※場所はトロップホップの浜辺で、人目がなさそうなところだと思ってください。





潮風が木々を揺らした。葉擦れの音やさざ波の音が変わらず穏やかに響いているというのに、氷を当てられたかのような嫌な冷たさを覚える。
「何をって……」
語尾が窄まるに合わせて彼女が視線を足下へ落とす。
返答を待っても良かったが、言わせるよりも先に身体が動いていた。
「こちらを向いて」
「え、あ──」
抱き寄せ、口付ける。肩に触れ、腕を撫で下ろし、脇腹から胸元へ手を滑らせると、さっと彼女の手に阻まれた。
「や、こんなところで、なに」
押し返される。手首を掴んでも振り解かれることはなく、加減されていると感じた。
どうしてそう、調子付かせるのが上手いのだろう。
「離しませんよ」
「テメノス! 待って、いや──」
片脚を持ち上げ、押し倒す。怯えさせたいわけではない。無理を強いるつもりもない。
けれど、伝える前から諦めるような真似だけは、してほしくなかった。
「いやだというなら、この胸の中に秘めないでください」
コルセットと一体になった胸元の布地をずらし、胸の谷間に鼻先を埋める。抱きしめたときよりも濃厚な彼女の香りに鼻を鳴らして、肌に吸い付いた。
「っ、ん……」
善い反応をする。このまま抱いてしまいたい。
誤解を避けるためにも、大人しく離れ、服を整えてやる。
胸元を両手で隠す彼女の顔は赤らんでいて、今しばらくは二人きりで居なくては、と考える。
「すみません。あなたの許可もなく触れたことは謝ります」
「ち、違うわ」
今夜もまた機会を逃すのかと名残惜しく思いながらも殊勝に謝ると、予想外の返答に面食らった。
「いやじゃないから、困ってたのよ……」
掠れるような声で、赤くなった顔を両手で隠すように彼女が白状する。
互いに冷静になるまでの間、穏やかな海風が通り抜けていた。
「……キャスティ、提案なのですが、このままコテージに連れ帰っても構いませんか?」
「だ、だめに決まってるでしょう! アグネアちゃんがいるのに……」
「ではもう少しだけ、そばにいてくれませんか」



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