#テメキャス #テメキャス「災い転じて」ひとまず小説で。漫画で描く前にイメージ出力するかあ……と思い、続きを書いた。⚠️R15,不健全シーン描写⚠️続きを読むきっと彼はどんなに犠牲を払ってでも、その犠牲以上の対価を得るのだろう。そんなふうに思っていたのは、いつのことだったろうか──そうだ。カルディナ戦前の、ティータイムのことだ。「……泣いているんです?」長い口付けから解放されて目を開けると、月明かりの中、困ったように眉間にシワを寄せ、テメノスがこちらを見下ろしていた。実際、室内が明るいのは月ではなく都会の灯りのためであったが、彼の柔らかな銀髪がぼんやりと光に照らされ美しかったので、つい、夢を見た。「泣いてないわ。……嬉しいだけ」「光栄ですね」彼の顔の形をなぞるように顎に触れたのに、顔を近付けられて、指先が離れる。代わりに顎の下、首筋といっても差し支えない薄い皮膚に痛みが走り、キャスティは思わず悲鳴を飲み込んだ。「……なに、今の」「知りませんか? 明日の朝、鏡で見てみてください」テメノスの肩からずり落ちた片腕を掴まれ、もう一度首に腕を回せと仕草で命じられる。ケープの留め具が外されて、緊張から、喉の渇きを覚えた。背中の方から抱き寄せられ、胸元のボタンを外される。手伝おうかと訊ねると不要だと首を振られた。「ねえ……こういったことには慣れてないのだけど、大丈夫かしら」「大丈夫とは? 何を心配しています?」ボタンが外され、下着と肌が見えたところで、彼の首元に目が行った。ここで彼の服も脱がせて良いのだろうか。なんらかの手順が、決まり事が、あるのだろうか。「……できるのか、心配というか。でも、まずは、そうね、あなたの服も脱がせて良いのか知りたいわ」「あなたの好きなように。どうぞ?」促されるままに、カソックの留め具を外す。下に着ていたシャツが見えたところでテメノスも手を動かし、自ら前を開いた。「触ってみてください。不安があれば、都度言ってもらえると助かります」「分かった」手を掴まれ、胸元へ引き寄せられたのでそのまま鎖骨に触れてみる。心臓の方へと指先を滑らせ、腹部へ。「……不思議な感じ」「そうですか?」「ええ。だって、治療するときに何度も見ているはずなのに──」そう、男性的な身体の凹凸に思うことなどなかったはずだ。それなのに今は妙に胸の鼓動が早い。「緊張するわ」言いながら、どうにも触れていられなくて手を離した。テメノスが咳払いをした。「……そういえば、先程できるのか不安だと言っていましたね」「? ええ」緩やかな手つきで触れたかと思うと、上の服を脱がされた。言われるままに腰を上げる。スカートの留め具を外すために抱き寄せられた時は、流石に緊張した。身体の大きさや造りの違いを自覚した後であったから、細身であっても男性なのだと──今からこの人に抱かれるのだと身体の方が覚悟をしたのである。身に付けているのは下着とタイツのみとなった。不格好さを気にする間もなく、テメノスはキャスティの胸元に頭を寄せ、タイツの内側に指を差し入れた。「……私はできると思いますよ。ですが、今夜である必要はありませんし、無理にとは言いません」肌を撫でるようにずりおろしていきながら、彼は大きく息を吸い、笑う。首元近くであったので、呼気がくすぐったくて身を竦める。「まあ、あなたが受け入れてくれることを願います」「それって……」ベッドに押し倒される。慎重な手付きでタイツを脱がされていたわけだが、折り曲げた身体の、最も敏感な場所に硬いものを押し付けられて反射的に腰が逃げてしまった。「──改めて言葉にする必要はないでしょう」靴が床へ落ちる。窓から差し込む光が彼の腕に遮られ、頬に柔らかな髪の毛先が触れたところでキャスティは大人しく目を閉じた。これ以降の部分を付け足した、本タグシリーズのまとめは成人向け&別ページになります。畳む favorite やった〜! わーい! 嬉しいです! ありがとうございます! 感謝! 2025.5.2(Fri) 10:49:38 小説 edit
#テメキャス「災い転じて」
ひとまず小説で。漫画で描く前にイメージ出力するかあ……と思い、続きを書いた。
⚠️R15,不健全シーン描写⚠️
これ以降の部分を付け足した、本タグシリーズのまとめは成人向け&別ページになります。
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