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ヒカ・キャス・テメに対する煩悩かべうち

No.325, No.324, No.323, No.322, No.321, No.320, No.3197件]

#テメキャス
#ネタメモ

女性が、いい匂いって感じる相手(男性)とは相性が良いという生物学的な話があるんですよ。信憑性は確認してないんですけど。昔合ったんですよね。
洗濯物ネタから冗談を言い合う感じの二人の妄想をしてたら……そこから派生して……こう……。

ワンチャンあるなら抱かれておきたいけど付き合えるわけないと思ってるキャスvs手を出すなら墓まで連れてく気しかないテメの話なんですけど……。

洗濯物の話から男女の相性の話になって「気になるのよね」ってキャスが仄めかすから、「……そういうことを軽率に口にするものではないと思いますが」「以前にも試そうとしたことがあるんですか?」ってテメが聞くんですね。
「……あなたにはどう見えているか分からないけど、これでも恋の一つや二つ、経験はあるわ」
「そうですか。では、手解きしてもらうのも一つの手でしょうね」
「……?」
「いいですよ」とキャスの髪に触れて、「今夜、試してみましょう」
と言って、テメノスの部屋に集合することになるわけですね……。

部屋に来たキャスは、仮にテメとワンナイト決めることはできてもきっとその後続くはずがないと覚悟を決めていて、「確かめたいだけだから、あまり深く考えなくていいわよ」って言って応じようとするんですけど、テメは(らしくない行動に出るほど自棄になってるのならその理由を知っておくべきだし、そうでないにしても理由があるはず)と思ってるので、ハグまでは付き合うけど手は出さないわけです。

それでキャスが焦れて「嫌なら止めるし出ていくからはっきり言って」って言うと、テメは「ではその前に理由を聞かせてください」と言い出して
「……理由なら昼間言ったはずよ」
「それだけではないでしょう。あなたが試したいと言えばいくらでも言い寄ってくる相手はいるでしょうし」
「……居なかったと言えば?」
「周りの見る目がなかったとしか」
はあ、とため息をついて。
「元からそのつもりはなかったのね。騙すなんて酷いわ」
「好奇心だけで試すのは危険です。……あなたらしくもない、と感じたのですが、本当にそれだけですか?」
もうここまで来てしまったら言い逃げるしかないかしら……とキャスはちょっと考えて、でもテメは言われたら気にするだろうしなあ、と考え直し、
「……あなたが応じてくれるとは思ってなかったから」「だから、少し……そうね、魔が差したのかも」
ってぼかした返事をする。
「ごめんなさい。この話はもうおしまいにするから、あなたもよく寝て」
と部屋を出ようとすると引き止められて、
「今のはどういう意味です?」
「そのままの意味だけど」
「……好きということですか?」
「魔が差したって言ったはずよ」
なんだか雲行きが怪しいなと思って手を離そうとするのにどこにそんな力があるのか離してもらえず、ベッドに引き戻される。
隣に座らされて、片手を掴まれて、逃げないように腰に腕を回されて、言ってくださいって言われる。
「それならあなたの方から言うべきよ。それに、……好意を感じたからってこんな真似をするのは、失礼だと思わない?」
「なぜ失礼だと?」
「だって、あなたは別に私のことはなんとも思ってないでしょう──」
ってところで、目が合って、
「本当に、そうだと思います?」
って言われて、ここでようやくキャスもあれ?ってなって……みたいなこう……はい……ええ……。

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webclap メモ

#コンビ以上カプ未満
#雨に花束関連

洗濯日和、な話。ヒカ/キャスとテメとオズ。


ブライトランドはなだらかな平原の続く土地で、海が近いため風が通る。
温暖な気候ゆえに、晴れた日は特に、洗濯物を干すとよく乾く。
オズバルドの知識と自分の知識をすり合わせて結論を出すと、空が晴れていることを理由に、キャスティは仲間達と自分の服を洗濯に取り掛かった。
洗濯といっても、自分達が着ている服をそのまま全て洗うわけにはいかない。
キャスティはケープやカチューシャ、ハンカチや手巾など、ほか男性陣もローブや襟巻きなど無難な範囲を洗濯物とし、オズバルドだけが中に着ている服を脱いだ。
「ローブがあるからいいだろう」
「風邪を引かないなら、それで構わないけど……」
彼は見てくれを気にしない人であるし、キャスティも常々何年も監獄生活を共にしたというそのシャツの不衛生な見た目が気になっていたので、大人しく受け取った。
「手伝おう」
「ありがとう、ヒカリくん。じゃあ、運ぶのを手伝ってもらえる? ロープを張って待っててちょうだい」
「分かりました」
テメノスが分かりきっていたように木陰から出て、オズバルドとロープの端を分け合う。
近くの小川へ向かい、洗濯物を載せたバケツをヒカリに運んでもらう。
手早く洗濯剤を調合する。自然のものを使っているから、このまま水に流しても問題はなかった。
「次は町の洗濯屋さんを頼らないとね」
カナルブラインの洗濯屋は、以前ヒカリと二人旅をしていた時に利用した。彼の祖国にも似たような仕事があるそうで、石鹸について話をした覚えがある。
水に浸し、洗剤を漬け込み、汚れやほつれのある場所はないか確認する。汚れをしっかり落としたあとは綺麗な水で洗い流し、ヒカリに水気を絞ってもらう。
使ったバケツを洗い、水を流す。
「……ふふ」
「どうした?」
「前もこうやって洗濯物を干したと思って……やっぱり記憶があるって嬉しいものね」
「そうだな……」
定期船に拾われ、町の人と関わり、その先でヒカリをはじめ共に旅をする仲間に出会えた。記憶を取り戻すことに不安はあるし、記憶よりも人を助けることを優先してしまう自分だが、穏やかなひとときを過ごしていると記憶が欠乏しているよりあった方がいいなと感じてしまう。
実感からくる感想で、深い意味はなかったのだが、ヒカリが口を噤んでしまったので気を遣わせたかもしれない。キャスティは残る洗濯物を洗ってから、ヒカリを振り返った。
「ごめんなさい、気を遣わせちゃったかしら」
「ん? いや」
口にすると、ヒカリは首を緩く振って否定した。
「一人で船を渡っていたなら、思い出すのはムゲンに父や民を殺されたあの時ばかりだったろう……と」
彼は自身の襟巻きを手元で洗い、立ちあがった。
西と東を分かつ大海を臨み、長い黒髪を潮風になびかせる。
「そなたと出会えたから、こうして冷静にその時を待つことができる。同じ記憶を共有できて嬉しいのは、俺もだ」
「……ヒカリくんはいい王様になるわね」
「ああ。そう在りたい」
微笑みを交わし合い、洗濯物とバケツを分け合う。
「さあ、戻って干しましょうか」
オズバルド、テメノスが用意してくれた場所に、四人で手分けして洗濯物を掛けていく。
心地良い乾いた風が吹き、衣類が合わせて揺れる。
──それから数時間後、キャスティは一人で乾いた衣類を畳んでいた。男性三人は今夜の食事のために買い出しと狩りに出かけたのだ。
はためく洗濯物を一つずつ腕に掛け、最後にヒカリの襟巻きを取る。
ふわりと香ったのは自分の調合した石鹸の香りだ。最初の頃は血や汗の匂いが強かったのだが、何度かこうして洗ううちに染み付いたものが取れたのだろう。

『一人で船を渡っていたなら、思い出すのはムゲンに父や民を殺されたあの時ばかりだったろう……と』

五感は、人の記憶と結び付くという。ならばそのどれかを上書きしてやれば、紐付く記憶も変わるだろうか。
ヒカリの思い出す記憶が、キャスティや仲間達との穏やかな一時に塗り替えられる日はあるのだろうか。
真っ白なキャンバスに初めて色を落としたように、彼との旅の始まりが今のキャスティの時間を彩ってきた。
軽く頬を寄せて柔らかくなった生地を堪能し、顔を離す。
ロープは男性陣に外してもらうとして、彼らが戻ってくるまでに野営の準備を進めておこう。
西の空は眩しく、明るく澄んでいて、今夜は晴れそうだ。

『同じ記憶を共有できて嬉しいのは、俺もだ』

「……私もよ」
一人で見上げる星空の寂しさを塗り替えてくれたのは、他でもない彼だ。思い返す記憶があること、それを喜べるのも変わらず彼がそばにいてくれるから。
これからも、仲間が増える度に記憶を塗り替え、同じだけ思い返すのだろう。彼と同じように。

そうして、その始まりを思い出して、励まされるのだ。
いつまでも、どこにいても。


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デフォルトで信頼関係爆高仲良しなヒカ/キャスが好きなんですよね……っていう。

webclap 小説

#つぶやき
見ての通りトップを変えました。

あれこれこねくり回した残骸はどこかで清書して出します。
目指せ各季節1枚カラー絵とお茶飲みカラー絵。

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#つぶやき
ヒカキャス長い話タグにしてた話をべったちゃん+に格納して、トップに貼っていたところ、リンクのURLを間違えていたみたいで読めなくなっていました。失礼しました。今はリンクが繋がっています。
ちまちま更新します。
ヒカキャスは漫画を早くね……更新したいっすね。

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#つぶやき
Tani Yuukiさんの後悔史、ようつべMusicでは公開されてまして聞いたんですよ。もうカプとしてもコンビとしても良すぎてヒカキャステメ三人でMV作りてえ。イメージの何かを描きてえってなりました……。

そういえばそろそろ全年齢カプタグが100件目に到達するらしくて笑ってます。進捗にもつけてるからそうなるとはいえ、よくここまで幻覚を見られるなあ。楽しいね。

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#テメキャス
#ボツ

探偵役テメノスと踊子キャスでとある酒場に探りに行く話……の没。この前描いた漫画のワンシーンとほぼ丸かぶりしていますし中略しています。


また告白シーン書いてしまった!!

危険です」
「でも、こうする方が早いでしょう?」
「そもそも、あなたがそこまでする必要はないはずです」
「──あら、そう」
ここで彼女の声色にもう少し注意を払っていたら、後の事態は避けられたのだろう。
数刻前のやり取りを頭の痛い思いで振り返りながら、テメノスは胸中でため息をついた。

ワイルドランドのとある酒場で、月影教の残党が信者を増やしている──。そんな話を仕入れてきたのは、血の枷から逃れ、手にした自由のままに世界を旅して歩く助手兼旅人のソローネだった。
影響がないのであれば、何を信じても見逃すテメノスだが、どうやら彼らは信者を増やすために少々強引な手を使っているらしい。仲間の一人、パルテティオの故郷も近いことから、どうにか平穏を取り戻せないかということで、オズバルド、キャスティの二人を呼び寄せ、四人で退治をすることになった。

(中略。ソロちゃんとキャスで酒場に潜り込もうという話になり、冒頭のやり取りが発生。キャスが勝手に行動してしまい、ソロちゃんにはオズと居るよう告げて、テメ一人でキャスと目当ての情報を探しに酒場へ行くことになった)

半個室の部屋が並ぶ。そのうちの一つに彼女が居る──カーテン越しに響く声や薄っすらと透けて見える客と踊子の絡む姿に嫌悪感を覚え、早く見つけなくてはとテメノスは耳を澄ませた。
彼女に限らず、ソローネにだってこのような場に潜り込ませるつもりは毛頭ない。加えて、キャスティとは恋仲に等しい関係性だという自覚があるだけに、なぜ彼女が自分の身を差し出してまで協力しようとするのか理解できなかった。
(……どこにいる)
こんなことならさっさと想いを告げておくべきだった。テメノスと共に生きる選択肢を意識してもらうために慎重に事を運んできたというのに、全くもって逆の効果しか得られていない。
「ふふ、……悪い子ね」
どこまでも続くのかと不安になる長い廊下の途中、キャスティの声が聞こえてテメノスは足を止めた。
見つけた──振り返ったその目に移ったのは、女性の影と、その足元にすがりつく男性の姿だ。
「取り込み中、失礼します」
カーテンを素早く開く。目に飛び込んできたのはキャスティの素脚に頬を押し付け泣いている男性と、そんな彼の背中を撫でて慰める彼女の姿だ。
二人して突然の来訪者に驚き、大きく目を開いている。
「な、なんだ貴様」
「彼女は返してもらいます」
「え?」
「なん、金を返せ!」
男が追いかけて来るのも構わずキャスティの手を取り先を急ぐ、似たような景色ばかりであるので角を曲がったところで空いていた半個室に潜り込み、カーテンを閉めた。
「テメノス? なにを、」
「シッ……」
備え付けのソファに彼女を押し込み、口を覆う。男の足音と探すような声が響いたが、その音は段々と遠くなり、夜を楽しむ男女の声だけが空間を満たす。
「……もう大丈夫でしょう」
ゆっくりと手を離す。キャスティは静かに起き上がった。 
「大丈夫ですか?」
「なにが? 話していただけよ」
どことなく強がるような物言いに驚いて、テメノスははっとキャスティを見つめる。その手を取って誤解を解くべきだと思ったが、それよりもキャスティが、ごめんなさい、と謝罪を唱える方が先だった。
「今のは、良くなかったわ。あなたは私を……一応、助けに来てくれたのでしょう? ありがとう。慣れないことはするものじゃないわね」
「いえ……まあ、それはそうですが」
「お客さんをできなかったって店長へ伝えてくる。あなたはここで休むか、やることがあるなら先に行って」
「……」
出ていこうとするキャスティの手首を取る。覗く素足を視界に入れぬよう配慮しつつ、彼女の顔を見た。
「あなたが心配で、助けに来ました。こんなことをしなくとも、探りを入れるやり方はいくらでもありますから、協力を……キャスティ?」
「ううん、なんでも……なんでもないの」
そう言いつつもその目から涙が溢れていくので、ハンカチを取り出す。それすらも片手で拒み、彼女は顔を隠すように立ち上がった。
「今は一人にして、」
「できるはずがないでしょう。一人で泣かないで、落ち着いてからでいいので話を聞かせてください」
「いや」
「……困りましたね」
対応として何も間違ってはいないし、彼女がよくやるやり方でもあるのに、真っ向から跳ね返されてテメノスも諦めた。とにかく彼女はテメノスの前から立ち去りたいらしいが、これほど弱っている彼女を他の誰かの元へ行かせるなど、誰が許せよう。
「分かりました。あなたが好きにするというなら、私もそうします。恨みっこなしですよ」
「そうよ、だからさっさとあなたは調査に、」
口付けることは容易かった。肩を掴み、抱き寄せ、逃げようとするその顔の下半分を掴んで唇を寄せるだけでいい。
「や、」
「嫌いなら、拒んでください」
「──ッ」
形を確かめるように、彼女の身体を撫でる。押し返そうとするその手を掴み、口付け、真正面からその目を見据えて告白する。
「好きなら応えてください。……気が済むまで」
「卑怯なひと、」
「ええ」
涙に濡れていた眦に唇を寄せて、舌で涙を拭う。呼気が混ざり合うほどの近い距離まで彼女を抱き寄せ、もう一度、今度は優しく口先に触れた。


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