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もりえつりんご
2025/10/17 20:48
#あとがき
#余談
拙作「旅の果ての、その先へ」
について
全て与太話でございますので、読んでみようかな?という方だけご覧ください。長いです。
■表紙
続きを読む
私の中の概念を詰めました。と言うと聞こえがいいかもしれませんが、要するにノベライズ版の表紙をリスペクトしたものになっています。とても好きなんです。
6周年でも似たような絵を描いてます。あの時のリベンジです。本当なら6年目で今くらいの絵だったら……と思いますが、悔やんでも鍛える以外に上手くなる道はないので、理想よりどんだけ離れてても描いていくしかないと思ってます。
表紙デザインは、いろいろ試行錯誤しました。
黄色と茶色を配色しようかと、雑誌やアンティークな手記イメージでデザインを捻っていましたが、あの絵をどうしても表に置きたい・商人視点ではあるがオールキャラ色は維持したい・自分が読みたくなるコミカライズの表紙ってなんだろうな、の視点から、ああなりました。
いまは、読み返すときに手に取りやすい表紙でいいよな、と思ってます。友人にオクトラっぽいって言われたのがちょっと嬉しかったです。
読んだ
■本編作画について
まずは、拙い部分の多いお話だったかと思いますので、お付き合いくださった読者の皆様には感謝申し上げます。
続きを読む
私は一定期間内にとにかく終わらせる・満たせなかったクオリティは次回の反省とする!という方針で創作しています。
今作もまた手が届かぬ部分がいくつもありました。背景、人物作画、演出、どれに対しても「他にあるだろう、こういうのとか!」「もっと線がうまく引ければ」と思いながらも、『それでもその時のできることすべてを取り組みながら形にすること』を最優先して取り組みました。
ブラシ設定やら素材やら、全てを自分でやれたら良いのですが、自分でやり切ろうとするとどうしても時間が足りない。それに気を取られて一生完成しないくらいなら、私は先人の知恵を借り、素材を使おうと思い、今回は素材も多く使っています。キャラクターとのなじませには気を使っていますが、間に合っていない部分もあったかなあと思いますので、次回の反省に生かします(スケジュールに反映)。
せめてどのあたりで何をしているのか、が伝わっていたら、本望です。
作画にあたり、イラスト集?アートブック?を参考にしました。帯や角がよれてしまったので、保存用にもう1冊買っててよかったです。
クリップで止めて見える範囲に立てかけて、頭をひねりながら漫画作画に落とし込むということをやりました。アニメ作画などの「動かせる線まで落としていく」みたいな作業を意識しながら作画しました。
★好きな作画
サイラスとトレサのシーン。
テリオンさん、プリムロゼ、ハンイットさんはじめとするサブジョブ姿の皆。
テリオンさんがレオンさんの後ろを通り過ぎるシーン。
オルベリクとサイラスの魔物戦闘シーン。
そしてサイラスから再度旅に出ないか?と誘うシーン。
門に向かう前のレベル上げ漫画部分、です。
全体では、後ろ姿と、ドットのポーズを意識して取り入れたところを気に入っています。2D原作だから許されることと思って、表情などは私のイメージを詰めました。
好きなシーンやページがあれば、もしよかったら、教えてください。好きな顔とか手の仕草とかあれば、それも。励みになります。
自分では絵が上手いのか下手なのか、上手く描けてるかも分からないので、教えてもらえると大変、嬉しいです。
読んだ
■本編の物語
続きを読む
話が伝わるものに……なっていたでしょうか?私視点ではストーリーになっているのですが、独りよがりになってはいなかったでしょうか?
それだけを心配しています。
有難いことにご感想をいただけたので、なんやこいつ……みたいな話にはなってないっぽいとは受け止めています。(ありがとうございます)
物語としては、「困っているから助けた」で8人になった旅人達が、今度は「8人で旅をするために、集まる」という単純なものとなっています。
サイラス4章endで私はうんうん君はそうだよね、と納得していたプレイヤーなのですが、他の方の感想を聞くとそうでもない人もいらっしゃったようで……。そこから、じゃあなぜ私が見てきた彼らはあの終わり方で納得できたのか?門に向かおうとしたのか?を形にしてみよう、と思いました。
私は剣士4章で8人全員の旅を終えたので、ああここから門の様子を見に行くステップが生えるのか、と考えていました。アトラスダムに戻った後、学者は辺獄の書を解読作業に移りますが、翻訳書自体はすでにあり、翻訳した方ともつながっているので、おそらく解読自体は早かっただろうと考えられます。
彼があの本を手元に置いたのは「知識を次につなげるため」でした。
では、次に残すために何が必要か?も考えるかな?と想像しました。
このあたりの話も本来なら描くべきでしたが、今回のストーリーには必要ではなかったため、端折りました。いつか他の端折られた話と合わせて漫画にできたらいいよね、と思っています。
★本作を描くうえでの原動力
いろんな好きの形がある中で、私が人に示したい好きの形って「オクトラ楽しかったよな」なんですね。
世界観から文化や各地の歴史設定に至るまで、彼らと彼らをそう成り立たせた環境や関わった人全てを等しく好きだと言いたい。全てを語られないからこれだけ妄想して楽しめる。すごい作品だと思う。
そういう、作品としての素晴らしさ、作り込み方のバランスのよさ、音楽、演出、ストーリー……あの作品を作るために必要だった時間を含めて、素敵だと叫びたくて、筆を執りました。
「オクトラ、よかったよな」と誰かと話したくなるような、原作のあのシーンあったな、とか、そんなふうに思い出せるところがなるべく多いといいな、と思っています。なので、読みやすさは意識しました。したつもりです……。
★ストーリーテイスト
テイストを商人にしたのは、商人視点のほうが、学者が原作寄りに見える気がしたためです。フラットさが彼女の性質としてあるかな、と考えています。
また、私個人のこだわりで、なにかしら最初に選んだ旅人とのコンビで話を書きたかったから、でもあります。たぶんこれでアフェくん以外は書き終わりました。
私の実プレイ記では、確か商人視点の作品はほとんどないので、新しい風が吹かせられるだろうという思いもあり、彼女にしました。
おかげで爽やかな話になっていたかなーと思っています。
読んだ
■各キャラクターについて
●商人
続きを読む
こんなに彼女は有能でしたか?と聞かれると、えっ……そんなふうに……見えてました……よ!という顔をします。
8人の中でいちばん年下ですが、彼女を子供扱いするのは盗賊・薬師・踊子・剣士だけで、ほかは一人の大人として扱っているかなあ、と思って描いています。
子供扱いをされても、ある一定の信頼を向けられる、侮られはしないのが、トレサちゃんだと思います。
商人というのは、誰かから誰かへ物を渡していくだけでなく、その物に対して価値を見出す存在なのだと、そういうポジションなのだと……トレサちゃんが歩んだ旅路はそういうストーリーだったと受け止めているので、そういうことをしてくれる彼女を描いてみたつもりでいます。
彼女の行動自体を眩しく見つめている、励まされている存在として、サイラスがいるかな、と思うのは私が彼主人公で始めたからかもしれません。
また、お互いに助け合っている存在として盗賊・薬師がいるかな、と思っているのは、私の完全なる妄想です。
読んだ
●学者
続きを読む
この話において最初の旅人であり、門への動機づけを行ってくれる存在なため、彼が登場するのは最初と後半になりました。主軸、と言っていたのはトレサちゃんとサイラスが同行する話ではない(この2人が中心ではない)ためでした。
彼の思想に共感している身として、彼の思想をもとにした行動だけはぶれないように気をつけて描いたつもりでいます。
オフィ、ハンの2人とサイラスの会話が局所的だったのは、事前に会話をしていたから……なのですが、今回ハンさんだけその匂わせが「手紙」しかなかったので、文脈不足だったかなと反省しています。オフィはグラム・クロスフォードの話で仄めかせたかなあと考えています。
みんなに手紙を送っていたことをトレサちゃんに指摘されたシーンについて。
あれは私にとっては30ページくらいの差でも、彼らにとっては1~2カ月経ってるためだったり、言ったかどうか本当に覚えてない・トレサちゃんならやってくれると信じてたので甘えてる・手紙にはまた旅をしようと書いたわけではないので指摘は正しくない……とサイラスが考えていたりしたからあんなやり取りになったのだ、と、ここで弁明させていただきます。
正確な理由は私も分かりません。読者の方のご想像に委ねます……。
また、パーティチャットからサイラスは女性には丁寧だけど男性にはそうでもないかなって思っているので、全体的にそんな感じになってます。
読んだ
●剣士(とエアハルトとベイル隊長とか)
続きを読む
オルベリクをわざわざ連れ歩いたのは道案内が主な理由だったのですが、その中でオルベリクが危険性を踏まえてよく考えろと言い出したので、途中から説得するために連れ歩く、みたいになってます。
このあたりの与太話もいつか描きたいです。テリオンさんを交えて物属逆転を試した経緯とか描きたい……。
話は戻して、本作では唯一、反対する人というポジションになってます。
もしかするとオルベリクは「わかった。すべて俺が守ってやる!」の人かもしれませんが、ホルンブルグが関わったことなのでそこまで脳筋になれるかなあ、どうかなあ……と想像しました。特にサイラスが非常に警戒して準備をしているので、サイラスの行うことへの信頼があるからこそ、その脅威を想像できそうかも?と期待しました。
なにより彼は門を見ているので、それもあって時期を考えた方が良い、と思うかもな……というところから、ああいう感じになりました。
★エアハルトとベイル隊長
双剣を連れ歩くことになったのは、7回門トライの過程での話で、後付けです。
私は……エアハルトとベイル隊長とのやり取りが、ささやかだけど本当に大好きで。エアハルトがウェルスプリングに居られたのはベイル隊長が呼び止めたからで、そのおかげで今の彼があるのだとしたら、そこってやっぱ外せないよなって思うんですよね。
そういう原作の文脈を大事にしたかったので、プリムロゼ誘惑30%1回成功でエアハルトを連れ歩けてしまったのはちょっと待ちたまえよ!となり、物語がつきました。
読んだ
●薬師
続きを読む
アフェくんについては私自身が多く語る言葉を持たず、もう描いたものが全てです……という感じです。
3ページくらいあったエピソードを、あの一コマに集約しています。
アフェくんはいわゆるムードメーカーで調整役が得意な子だと思うし、年下組にとってもいてくれるとありがたい存在かなあ、みたいなものはサイラスも認識してると思うので、連れて行かない理由はないかなあって私が思ってます。アフェくんもほんと、そんなに言葉を必要とせず助けてくれる子だと思うので、彼のそういうまっすぐな心根を私は好きだなあとよく思います。
読んだ
●神官、狩人(師匠と相棒たち)
続きを読む
サイラス、テリオンと合わせてこの2人は初期メンのため、かなり話の早い人たちとなってます。実プレイベースの妄想なので、ハンイットさんとは文通しているし、オフィとは何かしらの折に顔を合わせて話をしている……トレサちゃんに彼女達2人を先に仲間にするよう言ったのは、そのためでした。
師匠を連れてきたがためにリンデとハーゲン2頭が増え、かなりの大所帯になりました。作者としてはいっぱい狩人師弟描けて楽しかったですし、少しは壮年男性やら生き物やら描けるようになったかな、と思ってます。
ちなみに、元々はマーナガルム?戦でグスタフさんを連れ歩いていたのですが、弓攻撃が足りない、となり師匠を導くことになりました。
狩人4章のエンディングが好きなため、また、私個人としてはハンイットさんが門に挑む動機が一番薄くて(私は赤目について当時詳しく知りませんでした)、動機とかいらない人だろうけど師匠は違うかなあ……などと妄想が広がったので今回のような話になっています。師弟は4章後ずっと一緒にいてほしいとすら思ってるので、関わりの演出が多かったのはそれが理由です。
リアナとオフィの話は、4章とマーナガルム戦を乗り越えて、なんとなく思っていた妄想を込めています。「
夜待つ平原に星は落ちて
」と4章エンディングで父の死を乗り越え仲直りできた2人なので、また離れるのは寂しかったり、でもあなたならできるという信頼もあったりして複雑かなあと思っています。それがうまく表せられていたらうれしいです。
またこの2人の話も信じる信じないの話が関わってくるかなあと思い、コデちゃん達の話とエピソードを重ね合わせる形で演出しました。
オフィはリアナを信じているし、リアナもオフィを信じている。そしてもちろん、仲間のことも信じているからここにきたのだ……と。
これはサイラスが語ることではまとまらなかった、やわらかな心の部分だと思います。トレサちゃんだからこそできたこと、それをオフィとハンイットさんは分かったから、あんなやりとり(コデちゃんに見送られているところ)になったのだと思っています。
読んだ
●踊子
続きを読む
プリムロゼは踊るシーンの見せ場が一番大変でした。もっと動きをつけた絵にしたかったところもありますが、今の形でも悪くはないかな、と思っています。また未来に性懲りもなく取り組むかもしれません。
この漫画では、プリムロゼは「
月影に舞う
」でサイラスに励まされている側なため、サイラスの視線から勝手に汲み取ったり、やたらと突っ込んでいったりしています。
私から見ると、プリムロゼって気位の高い子でサイラスみたいな人より優位に立ちたいとか、そういう感じに似た感情を抱いて突っかかってくれる、面白がってくれる人に見えています。だから女心パティチャがあり、ハンイットさん含めたダンスの話があるのかな、と。少なくともサイラスに対して無視を決め込むことだけは絶対にしない子だと私が思い込んでいるため、そして、オルベリクに対しては配慮を感じつつも一人で立てるわよと言いたいような、そんな強がりも見せてくれる人かなーーと思っているところがあるので、今回のような立ち回りとなりました。
門ではサイラスとプリムロゼを先頭にして戦ったので、そういう意味でもトレサちゃんより行動力がある感じに描かれています。トレサちゃんの前だとお姉ちゃんぶりたいプリムロゼ、私は好きです。
読んだ
●盗賊
続きを読む
今回サイラスに続いて、彼がいると話が違う方向にまとまってしまうため、単独行動をしています。
というか、テリオンさんは単独行動と団体行動を行ったり来たりする人かなあ、と勝手に思ってます。合わせられるけど、合わせ過ぎると摩擦が生まれるので、その摩擦を程よく解消するための一人旅、みたいなところ、あるのかなって。
また、今作ではトレサちゃんやプリムロゼとの対比ポジを行ってもらってます。
NPCと会話しないし、サイラスに旅に誘われても別に喜ばない。当然なので。こいつ(サイラス)ならそう言うだろうなって分かってる。トレサちゃんは(オフィなど仲間に)一緒に行こ!っていうけど、テリオンさんは(アフェくんなど仲間に)どうするつもりだ?って聞く。
サイラスに対して、テリオンさんは受動的に動き、プリムロゼは能動的に動く。そんな感じです。
今回悔やまれるのはテリオンさんとプリムロゼの会話シーンがほとんどなかったことですかね……。オフィやハンイットさんは何とか挟めたんですが。何かしら絡ませられたらと思いつつも、すべて画面外になりました。このあたりもまた回収して描けたらなあ、と思います。
読んだ
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#余談
拙作「旅の果ての、その先へ」について
全て与太話でございますので、読んでみようかな?という方だけご覧ください。長いです。
■表紙
私の中の概念を詰めました。と言うと聞こえがいいかもしれませんが、要するにノベライズ版の表紙をリスペクトしたものになっています。とても好きなんです。
6周年でも似たような絵を描いてます。あの時のリベンジです。本当なら6年目で今くらいの絵だったら……と思いますが、悔やんでも鍛える以外に上手くなる道はないので、理想よりどんだけ離れてても描いていくしかないと思ってます。
表紙デザインは、いろいろ試行錯誤しました。
黄色と茶色を配色しようかと、雑誌やアンティークな手記イメージでデザインを捻っていましたが、あの絵をどうしても表に置きたい・商人視点ではあるがオールキャラ色は維持したい・自分が読みたくなるコミカライズの表紙ってなんだろうな、の視点から、ああなりました。
いまは、読み返すときに手に取りやすい表紙でいいよな、と思ってます。友人にオクトラっぽいって言われたのがちょっと嬉しかったです。
読んだ
■本編作画について
まずは、拙い部分の多いお話だったかと思いますので、お付き合いくださった読者の皆様には感謝申し上げます。
私は一定期間内にとにかく終わらせる・満たせなかったクオリティは次回の反省とする!という方針で創作しています。
今作もまた手が届かぬ部分がいくつもありました。背景、人物作画、演出、どれに対しても「他にあるだろう、こういうのとか!」「もっと線がうまく引ければ」と思いながらも、『それでもその時のできることすべてを取り組みながら形にすること』を最優先して取り組みました。
ブラシ設定やら素材やら、全てを自分でやれたら良いのですが、自分でやり切ろうとするとどうしても時間が足りない。それに気を取られて一生完成しないくらいなら、私は先人の知恵を借り、素材を使おうと思い、今回は素材も多く使っています。キャラクターとのなじませには気を使っていますが、間に合っていない部分もあったかなあと思いますので、次回の反省に生かします(スケジュールに反映)。
せめてどのあたりで何をしているのか、が伝わっていたら、本望です。
作画にあたり、イラスト集?アートブック?を参考にしました。帯や角がよれてしまったので、保存用にもう1冊買っててよかったです。
クリップで止めて見える範囲に立てかけて、頭をひねりながら漫画作画に落とし込むということをやりました。アニメ作画などの「動かせる線まで落としていく」みたいな作業を意識しながら作画しました。
★好きな作画
サイラスとトレサのシーン。
テリオンさん、プリムロゼ、ハンイットさんはじめとするサブジョブ姿の皆。
テリオンさんがレオンさんの後ろを通り過ぎるシーン。
オルベリクとサイラスの魔物戦闘シーン。
そしてサイラスから再度旅に出ないか?と誘うシーン。
門に向かう前のレベル上げ漫画部分、です。
全体では、後ろ姿と、ドットのポーズを意識して取り入れたところを気に入っています。2D原作だから許されることと思って、表情などは私のイメージを詰めました。
好きなシーンやページがあれば、もしよかったら、教えてください。好きな顔とか手の仕草とかあれば、それも。励みになります。
自分では絵が上手いのか下手なのか、上手く描けてるかも分からないので、教えてもらえると大変、嬉しいです。読んだ
■本編の物語
話が伝わるものに……なっていたでしょうか?私視点ではストーリーになっているのですが、独りよがりになってはいなかったでしょうか?
それだけを心配しています。
有難いことにご感想をいただけたので、なんやこいつ……みたいな話にはなってないっぽいとは受け止めています。(ありがとうございます)
物語としては、「困っているから助けた」で8人になった旅人達が、今度は「8人で旅をするために、集まる」という単純なものとなっています。
サイラス4章endで私はうんうん君はそうだよね、と納得していたプレイヤーなのですが、他の方の感想を聞くとそうでもない人もいらっしゃったようで……。そこから、じゃあなぜ私が見てきた彼らはあの終わり方で納得できたのか?門に向かおうとしたのか?を形にしてみよう、と思いました。
私は剣士4章で8人全員の旅を終えたので、ああここから門の様子を見に行くステップが生えるのか、と考えていました。アトラスダムに戻った後、学者は辺獄の書を解読作業に移りますが、翻訳書自体はすでにあり、翻訳した方ともつながっているので、おそらく解読自体は早かっただろうと考えられます。
彼があの本を手元に置いたのは「知識を次につなげるため」でした。
では、次に残すために何が必要か?も考えるかな?と想像しました。
このあたりの話も本来なら描くべきでしたが、今回のストーリーには必要ではなかったため、端折りました。いつか他の端折られた話と合わせて漫画にできたらいいよね、と思っています。
★本作を描くうえでの原動力
いろんな好きの形がある中で、私が人に示したい好きの形って「オクトラ楽しかったよな」なんですね。
世界観から文化や各地の歴史設定に至るまで、彼らと彼らをそう成り立たせた環境や関わった人全てを等しく好きだと言いたい。全てを語られないからこれだけ妄想して楽しめる。すごい作品だと思う。
そういう、作品としての素晴らしさ、作り込み方のバランスのよさ、音楽、演出、ストーリー……あの作品を作るために必要だった時間を含めて、素敵だと叫びたくて、筆を執りました。
「オクトラ、よかったよな」と誰かと話したくなるような、原作のあのシーンあったな、とか、そんなふうに思い出せるところがなるべく多いといいな、と思っています。なので、読みやすさは意識しました。したつもりです……。
★ストーリーテイスト
テイストを商人にしたのは、商人視点のほうが、学者が原作寄りに見える気がしたためです。フラットさが彼女の性質としてあるかな、と考えています。
また、私個人のこだわりで、なにかしら最初に選んだ旅人とのコンビで話を書きたかったから、でもあります。たぶんこれでアフェくん以外は書き終わりました。
私の実プレイ記では、確か商人視点の作品はほとんどないので、新しい風が吹かせられるだろうという思いもあり、彼女にしました。
おかげで爽やかな話になっていたかなーと思っています。
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■各キャラクターについて
●商人
こんなに彼女は有能でしたか?と聞かれると、えっ……そんなふうに……見えてました……よ!という顔をします。
8人の中でいちばん年下ですが、彼女を子供扱いするのは盗賊・薬師・踊子・剣士だけで、ほかは一人の大人として扱っているかなあ、と思って描いています。
子供扱いをされても、ある一定の信頼を向けられる、侮られはしないのが、トレサちゃんだと思います。
商人というのは、誰かから誰かへ物を渡していくだけでなく、その物に対して価値を見出す存在なのだと、そういうポジションなのだと……トレサちゃんが歩んだ旅路はそういうストーリーだったと受け止めているので、そういうことをしてくれる彼女を描いてみたつもりでいます。
彼女の行動自体を眩しく見つめている、励まされている存在として、サイラスがいるかな、と思うのは私が彼主人公で始めたからかもしれません。
また、お互いに助け合っている存在として盗賊・薬師がいるかな、と思っているのは、私の完全なる妄想です。
読んだ
●学者
この話において最初の旅人であり、門への動機づけを行ってくれる存在なため、彼が登場するのは最初と後半になりました。主軸、と言っていたのはトレサちゃんとサイラスが同行する話ではない(この2人が中心ではない)ためでした。
彼の思想に共感している身として、彼の思想をもとにした行動だけはぶれないように気をつけて描いたつもりでいます。
オフィ、ハンの2人とサイラスの会話が局所的だったのは、事前に会話をしていたから……なのですが、今回ハンさんだけその匂わせが「手紙」しかなかったので、文脈不足だったかなと反省しています。オフィはグラム・クロスフォードの話で仄めかせたかなあと考えています。
みんなに手紙を送っていたことをトレサちゃんに指摘されたシーンについて。
あれは私にとっては30ページくらいの差でも、彼らにとっては1~2カ月経ってるためだったり、言ったかどうか本当に覚えてない・トレサちゃんならやってくれると信じてたので甘えてる・手紙にはまた旅をしようと書いたわけではないので指摘は正しくない……とサイラスが考えていたりしたからあんなやり取りになったのだ、と、ここで弁明させていただきます。
正確な理由は私も分かりません。読者の方のご想像に委ねます……。
また、パーティチャットからサイラスは女性には丁寧だけど男性にはそうでもないかなって思っているので、全体的にそんな感じになってます。
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●剣士(とエアハルトとベイル隊長とか)
オルベリクをわざわざ連れ歩いたのは道案内が主な理由だったのですが、その中でオルベリクが危険性を踏まえてよく考えろと言い出したので、途中から説得するために連れ歩く、みたいになってます。
このあたりの与太話もいつか描きたいです。テリオンさんを交えて物属逆転を試した経緯とか描きたい……。
話は戻して、本作では唯一、反対する人というポジションになってます。
もしかするとオルベリクは「わかった。すべて俺が守ってやる!」の人かもしれませんが、ホルンブルグが関わったことなのでそこまで脳筋になれるかなあ、どうかなあ……と想像しました。特にサイラスが非常に警戒して準備をしているので、サイラスの行うことへの信頼があるからこそ、その脅威を想像できそうかも?と期待しました。
なにより彼は門を見ているので、それもあって時期を考えた方が良い、と思うかもな……というところから、ああいう感じになりました。
★エアハルトとベイル隊長
双剣を連れ歩くことになったのは、7回門トライの過程での話で、後付けです。
私は……エアハルトとベイル隊長とのやり取りが、ささやかだけど本当に大好きで。エアハルトがウェルスプリングに居られたのはベイル隊長が呼び止めたからで、そのおかげで今の彼があるのだとしたら、そこってやっぱ外せないよなって思うんですよね。
そういう原作の文脈を大事にしたかったので、プリムロゼ誘惑30%1回成功でエアハルトを連れ歩けてしまったのはちょっと待ちたまえよ!となり、物語がつきました。
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●薬師
アフェくんについては私自身が多く語る言葉を持たず、もう描いたものが全てです……という感じです。
3ページくらいあったエピソードを、あの一コマに集約しています。
アフェくんはいわゆるムードメーカーで調整役が得意な子だと思うし、年下組にとってもいてくれるとありがたい存在かなあ、みたいなものはサイラスも認識してると思うので、連れて行かない理由はないかなあって私が思ってます。アフェくんもほんと、そんなに言葉を必要とせず助けてくれる子だと思うので、彼のそういうまっすぐな心根を私は好きだなあとよく思います。
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●神官、狩人(師匠と相棒たち)
サイラス、テリオンと合わせてこの2人は初期メンのため、かなり話の早い人たちとなってます。実プレイベースの妄想なので、ハンイットさんとは文通しているし、オフィとは何かしらの折に顔を合わせて話をしている……トレサちゃんに彼女達2人を先に仲間にするよう言ったのは、そのためでした。
師匠を連れてきたがためにリンデとハーゲン2頭が増え、かなりの大所帯になりました。作者としてはいっぱい狩人師弟描けて楽しかったですし、少しは壮年男性やら生き物やら描けるようになったかな、と思ってます。
ちなみに、元々はマーナガルム?戦でグスタフさんを連れ歩いていたのですが、弓攻撃が足りない、となり師匠を導くことになりました。
狩人4章のエンディングが好きなため、また、私個人としてはハンイットさんが門に挑む動機が一番薄くて(私は赤目について当時詳しく知りませんでした)、動機とかいらない人だろうけど師匠は違うかなあ……などと妄想が広がったので今回のような話になっています。師弟は4章後ずっと一緒にいてほしいとすら思ってるので、関わりの演出が多かったのはそれが理由です。
リアナとオフィの話は、4章とマーナガルム戦を乗り越えて、なんとなく思っていた妄想を込めています。「夜待つ平原に星は落ちて 」と4章エンディングで父の死を乗り越え仲直りできた2人なので、また離れるのは寂しかったり、でもあなたならできるという信頼もあったりして複雑かなあと思っています。それがうまく表せられていたらうれしいです。
またこの2人の話も信じる信じないの話が関わってくるかなあと思い、コデちゃん達の話とエピソードを重ね合わせる形で演出しました。
オフィはリアナを信じているし、リアナもオフィを信じている。そしてもちろん、仲間のことも信じているからここにきたのだ……と。
これはサイラスが語ることではまとまらなかった、やわらかな心の部分だと思います。トレサちゃんだからこそできたこと、それをオフィとハンイットさんは分かったから、あんなやりとり(コデちゃんに見送られているところ)になったのだと思っています。
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●踊子
プリムロゼは踊るシーンの見せ場が一番大変でした。もっと動きをつけた絵にしたかったところもありますが、今の形でも悪くはないかな、と思っています。また未来に性懲りもなく取り組むかもしれません。
この漫画では、プリムロゼは「月影に舞う 」でサイラスに励まされている側なため、サイラスの視線から勝手に汲み取ったり、やたらと突っ込んでいったりしています。
私から見ると、プリムロゼって気位の高い子でサイラスみたいな人より優位に立ちたいとか、そういう感じに似た感情を抱いて突っかかってくれる、面白がってくれる人に見えています。だから女心パティチャがあり、ハンイットさん含めたダンスの話があるのかな、と。少なくともサイラスに対して無視を決め込むことだけは絶対にしない子だと私が思い込んでいるため、そして、オルベリクに対しては配慮を感じつつも一人で立てるわよと言いたいような、そんな強がりも見せてくれる人かなーーと思っているところがあるので、今回のような立ち回りとなりました。
門ではサイラスとプリムロゼを先頭にして戦ったので、そういう意味でもトレサちゃんより行動力がある感じに描かれています。トレサちゃんの前だとお姉ちゃんぶりたいプリムロゼ、私は好きです。
読んだ
●盗賊
今回サイラスに続いて、彼がいると話が違う方向にまとまってしまうため、単独行動をしています。
というか、テリオンさんは単独行動と団体行動を行ったり来たりする人かなあ、と勝手に思ってます。合わせられるけど、合わせ過ぎると摩擦が生まれるので、その摩擦を程よく解消するための一人旅、みたいなところ、あるのかなって。
また、今作ではトレサちゃんやプリムロゼとの対比ポジを行ってもらってます。
NPCと会話しないし、サイラスに旅に誘われても別に喜ばない。当然なので。こいつ(サイラス)ならそう言うだろうなって分かってる。トレサちゃんは(オフィなど仲間に)一緒に行こ!っていうけど、テリオンさんは(アフェくんなど仲間に)どうするつもりだ?って聞く。
サイラスに対して、テリオンさんは受動的に動き、プリムロゼは能動的に動く。そんな感じです。
今回悔やまれるのはテリオンさんとプリムロゼの会話シーンがほとんどなかったことですかね……。オフィやハンイットさんは何とか挟めたんですが。何かしら絡ませられたらと思いつつも、すべて画面外になりました。このあたりもまた回収して描けたらなあ、と思います。
読んだ