イベントまであと10日を切りました。

時間が経つと不安になるこの現象。大丈夫かな〜……。オールキャラやコンビはそこまで不安にならないんですが、カプものは何かと不安になりますねえ。なんだろうねえ。

スペースは【Dホール、か3】、サークル名は【紫陽花と雨】にしています。

https://pictsquare.net/met9mwu53zma8fo2a...
サイトに再録する作品をまとめたりこれから出したい作品を書いたりした。蛸旅めちゃくちゃ書いたなあ。
ところでオールキャラの短編集は出さないんですかね、私。
#お知らせ
【固定】
二次創作ページは準備中。
小説ページのレイアウトをどうにか楽に設定できるようにしたので、順次公開します。
実プレイではあり得なかったのでまだ書いてない、三章後の盗賊さんと学者がもし顔を合わせていたらの小ネタ。



宿屋の屋根でぼんやりしてたら、宿の扉の開く音がして、見てみればサイラスが歩いている

こんな夜になんだ……?と思って、いつもなら声をかけないけど、この時は、そういえば何も話してないなと思っておりて、声をかける

「何をしている」
「うわ。……驚いた、キミか」

「星を見ようと思ってね。今日は新月の夜らしいから」
「新月?」
「ああ。月のない夜のことをそういう」
(ああ、だから今日は……夜が暗いのか)

オアシスの中央に立って、カンテラの火を小脇に置いて、サイラスが片手に望遠鏡を持って空を見上げる

凪の空、星がよく見える

サイラスは星を見てはカンテラの火を頼りに何かを書き留めて、やがてカンテラを拾い上げる

「人が星を見上げる理由を知っているかい?」
「……興味はない」
「太陽も月も移動するが、星だけは変わらずそこに位置してみえるからだ。ハンイットくんやトレサくんもたまに話しているように、地面の上を歩く我々は、空に輝く星を見て自分の位置を測る」
「……」

す、と彼の人差し指が星を指す

「私達がオルステラを迷うことなく旅ができるのは、何も道があるからだけではない。星を頼りに場所を知り、地図を記してきたからだ」
「……気は済んだか」

肩をすくめて溜息を吐けば、サイラスはにこ、と笑って
開きかけた口を閉ざして

「私は戻るよ」

という

カンテラの火でテリオンの足元だけを照らして

「火は必要かな?」
とカンテラを差し出されて

「……ある」

といって鬼火を灯して答えるテリオンさんに

「知っているなら、私から言うことはなにもないな」

とだけ呟いてすれ違う
読んだ
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