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BBBテリオンさんとオルステラサイラスの話
※BBBとは過去1周年記念?で開催されたライブイベントの表紙に描かれたトラベラーズ8人のことを指す。いわゆる現代パラレル。
※要するに異世界転移してきたオルステラサイラスをBBBテリオンさんが世話してる話。

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タイッツー作ってる人のこういう他のサービス使いやすくてプログラマとして純粋にすごいなあと尊敬する……。
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100日後に付き合うテリサイの71日目は実プレイをベースにしています!うふふ。
ルーナニクドの実を食べさせました……ダメージ2とかしか食らわないし天使の加護つけた関係で4回に1回ダメージ0になるから……。オルベリクすまん。
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100日後に付き合うテリサイの没文・話たち
どっちも📖視点。話し相手は🌹、⛪。


○○○
「せんせ、お酒」
「どうぞ」
ボトルを分け合い飲むこと数時間。少々酒が回ったのか、やや舌っ足らずな呼び方に気が付いたサイラスは中身が残りわずかとなったボトルを差し出した。
「その辺りにしておいたほうがいいのでは」
「私じゃないわ。飲むのはあなたよ、サイラス」
「それなら、……ありがとう」
手酌を受けるべく杯を掲げ、礼を述べる。対して、彼女は頬杖をつき、微笑んだ。
「さあ、これであなたも多少は話せるんじゃない? さっきの続きを話してご覧なさいな」
「……そうだね。と言っても、実のところ、これ以上話すことはないんだ」
催促を避けて、酒を飲む。

『明日から、数日離脱する』
テリオンが皆にそう宣言したのは、昨日の夜のことだ。一昨日の不在の理由は、以前旅に同行したノエルに手伝いを頼まれたからだと述べ、彼女からこのような話を聞いたのだという。
ハイランドはホルンブルグが滅亡して以来、国同士、貴族同士の小競り合いが起きている。中でもストーンガードから南、エバーホルドに近い町では、つい最近、元々貴族に雇われていた賊が主人を裏切り、町を乗っ取ったそうだ。
トレサとノエルが聞きつけたのは、その貴族の屋敷にはベオウルフに関わるある秘宝が保管されているという話だった。レイヴァースとの関連、あるいは研究対象であることから二人はその話に耳を傾けたわけだが、件の賊によって町への侵入が難しくなったことから、その真偽は定かでない。
テリオンはひとまず町の様子を見て、本物であるならば一つ盗んでこようと考えたらしい。彼は盗みの腕を試すことができるし、コーデリアやノエルにとっては盗み出したものによって得られる利がある。彼らしい判断だとサイラスは頷いたが、話はそこで終わらなかった。
『人手がいる。……ハンイット、オルベリク、サイラス、頼めるか』
確かに、ここに来る前、連れて行くメンバーは彼が決めることになっていた。

○○○

八人もいると、道中の会話には事欠かない。魔物との戦闘を避けるために声を潜め、雑談を控えることはあるものの、生まれも育ちも職業も異なり、お互いの知るものすべてが真新しいのだ。最初の旅と比べ親しくなったこともあるだろう。険しい山道を進みながらではあるものの、皆、和やかな表情で会話を楽しんでいるようだった。
「オフィーリアくん」
「はい?」
「少し相談があるのだが、いいだろうか?」
後方を歩いていたサイラスはそう言ってオフィーリアを招いた。彼女は快く頷いて、サイラスの隣に並ぶ。
「なんでしょうか?」
こそ、と小声で聞いてくれるのは、彼女がそれだけ思慮深いからだ。サイラスは彼女の配慮に微笑みを返し、礼とした。
「以前、クオリークレストで、素直に好意を伝えるところが良くないのかもと教えてくれたことがあっただろう。覚えているかな」
「……そうですね、ありましたね」
目を左右に走らせたあと、やや口元を緩めてオフィーリアは答えた。こほんと咳払いをして、それで、と続ける。
「具体的に、好意を伝えるとどのように誤解させてしまうのかを知りたいのだが、教えてもらえないだろうか?」
「えっ」
「私には好意は好意としか受け取れないし、これまで好意に伴う感情には興味がなかったのだが、少し、気になるようになってね」
「……。……それはこの前の動悸の話と関係がありますか?」
「よく分かったね」
やはり聡明な彼女である。サイラスの問いかけの求めるところを察して、考え込む。
ややあって、顔を上げた。
「私にもうまく言えないのですが……、おそらく、その人のことを考えるとあたたかい気持ちになるのだと思います。なんでもできるような気分になったり、何かをしてあげたりしたくなる。あるいは、自分だけを見てほしい……そんな感情が起こるのではないでしょうか。
 きっと、サイラスさんに褒められた方は、嬉しかったのだと思います。嬉しくて、もっと褒められたいと思い、そして、できることなら自分だけが認められたいと思ったから、誤解してしまったのではないでしょうか」
「なるほど」
であれば、サイラスの抱く『これ』は恋とは言えないだろう。


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新刊ボツ。まだブロマンス軸のテリオンとサイラス。


……
あれから雨は酷くなり、二人は真っ先に宿を探した。
ヴィクターホロウは闘技大会の見物客や戦士が押し寄せるため、宿は多い。表通りに近い場所は混んでいたが、奥の宿屋はまだ空いていたのだ。
一組一室だよ、と言いながら差し出された鍵を受け取り、部屋に入るや互いに衣服を脱いで椅子や壁に掛ける。
乾くまで待たねばならないが、書き物をするにはペンと紙が濡れており、できることは限られる。読書でもするかと空腹を水で誤魔化していると、テリオンからリンゴを手渡された。携帯食として持ち歩いていたようだ。礼を述べ、彼に倣ってかぶりつく。
「ここの宿は、ロビーで食事を振る舞うそうだ。服が乾いたら行ってみよう」
「乾けば、な」
手のひら大の炎を出し、二人して衣服が早く乾くように工夫する。上衣はともかく、肌を隠す程度の服が揃ったところで、階下へ下りた。

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魔法描写が一つ不要になったので。



両手を床について詠唱する。学者の魔法に明るいサイラスはともかく、プリムロゼ達素人は周囲の気の流れを使わずして大魔法を扱えない。
床を燃やさぬよう、空間を意識する。燃え広がる炎が翼のように広がり、包み込む様を思い描く。そんなことをしてもなんの意味もないと分かっていても、少しでも思うような炎が出るように願ってしまう。

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